「サービスとただ働きの違いとは?福祉用具事業者が実感する“下心ある対応”のすすめ」

介護経営

日頃からお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、介護・福祉の現場でとても重要な、でも意外と曖昧になりがちなテーマ――「サービス」と「ただ働き」の違いについてお話しします。


■ 現場でよくある「頼まれごと」。これってサービス?それとも…

私の事業所では福祉用具の貸与・販売を中心に活動していますが、日々の業務の中で、ケアマネジャーさんから「ちょっとこれお願いできる?」という依頼を受けることがあります。
もちろん、正式な契約や報酬が発生するわけではない内容も多々あります。

たとえば、書類の準備を一部手伝ったり、予定外のモニタリングに急遽同行したりといったケースです。
こういった対応は、表面的には“サービス”のように見えるかもしれませんが、時として“ただ働き”になってしまうこともあります。


■ サービスとただ働きの違いとは?

私なりの定義は、以下の通りです。

  • サービス:いま金銭的報酬がなくても、後々のメリット(信頼、関係性、紹介など)を見込んだ行動
  • ただ働き:報酬もなく、今後に繋がる見込みもない、単なる労力の消費

つまり、「先を見据えた行動かどうか」が最大の違いです。


■ 現場で伝えていること:「サービスには“下心”を持て」

私が部下やスタッフによく言うのは、
**「サービスをするなら、下心を持ってやろう」**という言葉です。

この“下心”というのは、決して後ろめたい意味ではなく、
「信頼を得たい」「次の相談を受けたい」「紹介をもらいたい」といった、戦略的な視点を持つことです。

サービスを提供する目的が「貸しをつくる」ことにあってもいい。
それによってケアマネさんとの関係性が深まり、次回の契約や紹介に繋がるなら、結果としてそれは十分に“価値のある行動”となります。


■ 「ただ頼まれるがまま」は、営業として危険

一方で、ただ相手の要求に応えるだけでは、単なる“労働力”として扱われてしまいます。
その結果、感謝もされず、紹介にも繋がらず、組織としての時間と人材のリソースが失われるだけ、という状況になりかねません。

営業として大事なのは、自分たちが動く理由を明確にし、期待するリターンを見据えて動くこと。
それがチーム全体の生産性とやりがいにも直結してきます。


■ サービスは「将来への投資」

「無料対応=無駄」ではありません。
ただし、それが戦略的な投資か、単なる浪費かを見極める視点が欠かせないのです。

スタッフが「またお願いされちゃった…」と疲弊しないためにも、
リーダーとしては、どんな対応が“意味のあるサービス”なのかを日々の中で共有していくことが必要です。


■ あなたの現場ではどうですか?

・スタッフが断れずにただ働きをしてしまっていないか?
・関係性づくりとして“下心ある行動”をうまく活用できているか?
・サービスを「貸し」として活かす工夫ができているか?

現場での工夫やお悩みがあれば、ぜひ気軽にお話ししませんか?
1対1での無料相談も受け付けています。

✅ 個別無料相談はこちら → https://forms.gle/htfpMeQVqAZDjPVD9
✅ LINEでのご相談はこちら → https://lin.ee/inTHLxh
(例:現場での「ただ働き感」にスタッフが不満を持っている/ケアマネとの信頼関係を築く営業トークを知りたい、など)


コメント

タイトルとURLをコピーしました