「信頼は“言い切る力”から生まれる|自信と観察力が介護現場に与える影響とは」

介護経営

信頼関係は、誠実さだけで築けるか?

介護事業所を運営していて、必ずぶつかるのが「お客様との信頼関係をどう築くか」という課題です。
もちろん、誠実な対応や時間の厳守、約束を守るといった基本的なことは大前提。そのうえで、信頼を得るためにもう一歩踏み込む必要があります

それが、「自信を持って説明し、言い切る力」です。


専門職としての「言い切る力」

介護職は日々、さまざまな選択を迫られます。
たとえば、デイサービスのプログラム提案、福祉用具の選定、看護師による健康アセスメントなど…。
どの場面でも必要なのが、根拠に基づいて自信を持って説明することです。

「この福祉用具が〇〇さんには最も適しています」
「このプログラムは、継続することで〇〇な変化が期待できます」
「この症状なら、このタイミングでの受診が望ましいです」

こうした“言い切る”表現には、相手に「この人はプロだ」「任せて安心だ」と思わせる力があります。

もちろん、言い切るためには経験や知識、現場での裏付けが必要です。
それでも、「言い切る」ことを避けてあいまいな表現に終始してしまうと、相手は不安になります。


自信のない説明は、不安を生む

どれだけ誠実であっても、自信のない説明では信頼されにくいのが現実です。
お客様は、「専門家としてのあなた」に頼っているからこそ、確信を持った判断や説明を求めています。

だからこそ、スタッフ一人ひとりが専門分野について知識を深め、「自信を持って言い切れる状態」を整えておくことが必要です。
これは単なるマニュアル教育では身につかず、現場での経験やフィードバックを通じて育っていく力です。


ニーズを“聴き取る力”もセットで必要

一方で、「言い切る力」と同じくらい重要なのが、相手の本音をくみ取る力=観察力や傾聴力です。

お客様の言葉の奥にある感情や、家族の背景、生活状況…。
たとえば、「デイサービスを利用したい」と言われたとしても、
本当の理由は「家族の休息を確保したい」「孤立を防ぎたい」といった深い動機かもしれません。

そのため、相手の話にしっかり耳を傾ける姿勢と、正確な情報収集力も欠かせません。


教育・育成の観点から考える

この“言い切る力”と“本音をくみ取る力”は、介護スタッフの教育においても非常に重要です。
接遇マナーや言葉遣いも大切ですが、それだけでは不十分です。

スタッフが「自信を持って提案できる」ようになるには、
日々の業務に「考える時間」や「振り返り」を組み込み、
「なぜそう思うのか」「なぜそれを提案したのか」を言語化する習慣をつけることが効果的です。


まとめ:誠実さ × 専門性 × 傾聴力

信頼関係は、
✅ 誠実な姿勢
✅ 専門的な根拠に基づいた自信ある説明
✅ 相手の本音に寄り添う傾聴力
この3つのバランスで築かれていきます。

ぜひ、スタッフとの面談やカンファレンスの中でも、
「自信を持って言い切れる内容があるか」
「お客様の本音をくみ取れているか」
といった視点で振り返ってみてください。


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