【実例あり】病院から直行で入居する高齢者を受け入れる前に“必ずやっておくべき確認”とは?現場での面談ポイントまとめ

介護経営

介護施設における「入居前面談」は、日々の運営においてとても重要なプロセスの一つです。
とくに「病院から直接、退院してそのまま入居されるケース」は、準備や確認不足が後のトラブルに直結することもあります。

今回は、実際に私が病院へ出向いて面談したときの体験をもとに、現地面談で必ず確認すべきポイントや注意点を整理してお伝えします。


病院からそのまま老人ホームへ入居するケースとは?

入居相談は日常的にありますが、その背景は実にさまざまです。

  • 在宅から直接来られる方
  • 他施設からの転居
  • そして、今回のように「病院で入院中 → 退院と同時に老人ホームへ」というケース

この「病院→施設」という流れは、本人の状態をしっかり確認しないまま受け入れると、

  • 想定よりADL(日常生活動作)の低い方だった
  • 医療依存度が高く、施設で対応しきれない
  • 認知症状が進行していて生活支援が困難

といった問題が後から発生することも少なくありません。


なぜ“病院での面談”が必要なのか?

病院に出向いて、本人の現状を実際に確認することは、施設での受け入れ可否の判断に直結します。

病院内での面談では、ソーシャルワーカーさんや病棟看護師さんと連携しながら、下記のような情報をヒアリングします。


面談時に確認すべき主な項目

  1. 現在の病状と診断名
     → どのような疾患で入院しているのか
  2. 既往歴(きおうれき)
     → 過去の病気・手術歴(※今後の健康管理に関わります)
  3. 身体状況(ADL)
     → 起き上がり、歩行、排泄などの自立・介助の程度
  4. 食事形態
     → 常食・刻み・ミキサー・嚥下対応の有無など
  5. 使用中の福祉用具
     → 車椅子、ベッド、補助具など
  6. リハビリの有無・内容
     → リハビリ実施中かどうか、頻度や目標
  7. 服薬の状況や処方薬
     → 服薬管理の可否、内服薬の種類
  8. 認知症の有無と症状の程度
  9. 現在の生活状況
     → 日常生活の様子や意思疎通の状況など

面談時の注意点:準備が9割!

病院面談は“情報を聞きに行く場”であると同時に、施設側としての受け入れ体制や理解を問われる場でもあります。

そのため、事前に確認項目をチェックリスト化しておき、抜け漏れなく聞き取りできる状態を整えることが大切です。

また、初めて面談業務を担当する職員にとっては、病院側とのやりとりの仕方に不安がある場合も。
その際は、事前ロープレやチェックリスト共有など、チームとしてのサポート体制を整えておくとスムーズです。


施設の特性に合わせて“聞くべきこと”を絞る

たとえば、医療的ケアが難しい施設であれば、「胃ろう」「インスリン自己注射」「頻回の吸引」などの項目は特に慎重に確認すべきです。

また、認知症の方が多い施設なら、「周辺症状(夜間せん妄・暴言など)」の情報も欠かせません。


まとめ:面談の質がその後の介護の質を左右する

入居後に「こんなはずじゃなかった…」とならないためには、
入居前の“見立て”こそが重要です。

情報の聞き取りはもちろん、その場で本人をよく観察し、
「この方はうちの施設で、どのように暮らせそうか?」を具体的にイメージできるようにしておきましょう。


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