いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は、介護事業所運営における「ケアマネジャー紹介の流れ」について、少し視点を変えた切り口でお話しします。
一般的な流れと“逆紹介”という発想
介護サービス事業所の多くは、ケアマネジャー(介護支援専門員)からの紹介を通じて、新たな利用者と出会います。これは制度上の流れでもあり、日常的に繰り返されている構図です。
ところが時折、「まだ介護保険の申請もしていない」「これから介護認定を受けようと思っている」といった方が、事業所に直接問い合わせをしてくるケースもあります。
このようなとき、事業所側から信頼できるケアマネジャーを紹介する、いわば“逆紹介”の形が成立するのです。
紹介の循環がつくるwin-winな関係
この“逆紹介”が上手く機能すれば、事業所・ケアマネジャー・利用者の三者にとって、理想的な関係が築かれます。
- ケアマネにとっては「新規案件の紹介」という信頼の証
- 事業所にとっては「紹介元」としての立場の確立
- 利用者にとっては「最初から連携がとれたチームの支援」
そしてこの関係性が定着すれば、今後も継続的に相互紹介が生まれやすくなります。
ただし、全てが上手くいくとは限らない
実際には、紹介したケアマネジャーが「思ったより動いてくれない」「連絡が遅い」「利用者の希望に寄り添っていない」といったケースもあります。
こうした場面では、利用者の満足度やサービスの質が下がってしまう可能性があります。
そこで大切なのが、「ケアマネジャーの変更は制度上可能である」という認識です。
ケアマネジャーは交代可能。制度に基づく柔軟な対応を
介護保険制度では、利用者の希望に応じてケアマネジャーを途中で変更することが認められています。これは、あくまで利用者の意思を尊重するという制度設計に基づいています。
もちろん、変更を伝えること自体に気を遣う方もいらっしゃるでしょう。その際は、介護サービス事業所の職員が間に立って、適切にフォローすることができます。
信頼できるケアマネと連携する体制づくり
事業所としては、利用者の満足度を第一に考え、フットワークが軽く、柔軟な対応をしてくれるケアマネジャーとの連携強化を図るべきです。
紹介を通じて良い関係を築けるケアマネとのネットワークを持つことは、事業継続における重要な資産になります。
今後は「受け身」ではなく、「適切な連携先を育てていく」視点を持つことで、より質の高いサービス提供と地域連携の実現につながります。
利用者・ご家族の声にも対応する仕組みを
利用者やご家族から「今のケアマネさん、ちょっと合わないかも…」といった相談を受けた際は、その声をしっかりと受け止め、制度上可能な選択肢として「ケアマネ変更の提案」も含めてサポートする姿勢が大切です。
まとめ:事業所の新たな可能性は“紹介力”にもある
「紹介してもらう」だけでなく、「紹介する」という発想を持つことで、事業所とケアマネジャーの関係性はより深くなり、結果的に事業の発展にもつながります。
信頼の連鎖が新たなご縁を生み、地域全体の介護力を底上げしていく——
そんな流れを意識して、日々の連携に取り組んでいきましょう。
もし、「こういうとき、どうしたら?」という実践的なご相談がありましたら、お気軽に以下よりご連絡ください。
✅ たとえばこんな相談、お気軽にどうぞ:
・介護保険の申請前の段階でも相談できるの?
・信頼できるケアマネジャーを紹介してほしい
・利用者から「ケアマネ変更したい」と言われたらどう対応すべき?
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