信頼関係を守る対応が、施設運営の未来をつくる

介護経営


施設の運営を続けていると、「ちょっと判断に迷うな」と思う場面に出くわすことがあります。
今回は、まさにそんな出来事から得た学びを共有させてください。


他施設の入居者が、うちの施設を見学に?

ある日、施設見学の予約が入り、当日いらしたのは長女さん、三女さん、そして担当のケアマネジャーさん。
お話を伺うと、見学対象となっているご本人は現在、すぐ近くにある住宅型有料老人ホームに入居中とのこと。

さらに話を進めていくうちに、僕の中でピンときました。

「その施設、知ってる…というか、あの○○さんのところだ」

そう、見学者の現入居先は、僕がプライベートでも付き合いのある、地元の仲間のような存在が運営する施設だったのです。


“抜けがけ”をしないと決めた

正直に言えば、内心ざわつきました。
「このまま何も言わずに進めていいのか?」
「でも、見学に来た以上、うちの施設を案内するのは当然だし…」

いろんな考えがよぎりましたが、僕が選んだのは「すぐに電話を入れる」ことでした。

見学が終わったあと、その知り合いの施設長に電話をし、
「今、そちらにご入居中の方のご家族が見学に来られました」
「費用面のこともあって、他施設も検討されているようです」と、正直に伝えました。

伝えるときはやっぱり緊張しました。
でも、「信頼される関係を守る」ことを優先した結果、迷いはありませんでした。


利益よりも、関係性を選ぶ視点

今回のご家族がうちを選ぶかどうかは、まだ分かりません。
仮に入居が決まっても、僕の中では“信頼を守って得た結果”でないと意味がないと感じています。

介護業界において、地域でのつながりや他施設との関係性は非常に重要です。
そこを損なってまで入居を勝ち取っても、長い目で見ればマイナスになりかねません。


長期的視点が施設運営を支える

一時的な数字の動きよりも、数年かけて築く関係性の方が、施設運営にとってはよほど大事です。
ケアマネジャーさんやご家族、そして他施設の職員さんたちと、誠実に向き合い続けること。

これが、いずれ「選ばれる施設」になるためのベースになると、私は信じています。

介護施設の経営・運営に関わる皆さんも、似たような場面に遭遇することがあるかもしれません。
そんなとき、ぜひ「信頼を守る選択肢」があることを思い出していただければ幸いです。


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