福祉用具の仕事、優先順位の“見極め方”とは?

介護経営


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福祉用具の事業所で働いていると、毎日たくさんの依頼や業務に追われ、あっという間に一日が過ぎてしまいます。
そんな日々の中で僕が大切にしているのが「仕事の優先順位をどう考えるか」という視点です。


忙しい現場こそ、選び取る力が問われる

納品、モニタリング、書類作成、担当者会議…。
福祉用具専門員の仕事は、時間との戦いでもあります。特に書類や報告業務は後回しになりがちで、気づけば山積みに。

でも、そこで「目の前にある仕事をただこなす」のではなく、「何を今やるべきか」を見極めて行動することが、現場の信頼やサービスの質を高める大事な鍵になります。


ケース1:歩行器とエアマット、どちらを優先?

たとえば、同じタイミングで以下の2件の依頼があったとします。

  • 歩行器を使いたいというご希望
  • とこずれができている方へのエアマット導入希望

どちらも重要ですが、緊急性を考えるとやはり「とこずれ対策」が優先です。
褥瘡(じょくそう)は進行が早く、感染や生活の質にも大きく関わるため、迅速な対応が求められます。

現場ではこのような「利用者の状態」と「福祉用具の必要性の度合い」を判断しながら優先順位をつけて動く力が求められます。


ケース2:施設向けセンサーの優先度

もうひとつ僕が重視しているのが、認知症の方への見守りセンサーの導入対応です。

施設から「徘徊がある方がいるので、早く設置してほしい」と依頼が来た場合、現場職員さんの負担軽減につながるため、できるだけ早く対応するようにしています。

こうした「間接的な利用者支援」も、優先順位の高い仕事のひとつだと捉えています。


書類業務にも“先を読む”優先判断を

つい後回しになりがちな書類業務ですが、実はこれも「戦略的優先業務」になることがあります。

たとえば、報告書を迅速に提出することでケアマネジャーからの信頼を得たり、「あの事業所は仕事が早くて助かる」と紹介を受けたりすることも。

「書類=事務的作業」と片付けずに、対外的な印象や次の仕事につなげるチャンスとして考えることも大切です。


優先順位を判断するポイント

  1. 利用者の状態(緊急度・健康リスク)
  2. 現場(施設や家族)の困りごとの深刻さ
  3. 対応の遅れが引き起こす二次的なリスク
  4. 書類や報告のタイミングによる対外的印象

「この仕事は誰の役に立つか」「どれだけ早く必要とされているか」
そうした視点で一度立ち止まり、優先順位をつける習慣を持つことで、業務の質が大きく変わります。


まとめ:目の前だけでなく、全体を見渡して

僕たちの仕事は、単なる納品業務ではありません。
利用者さんや現場スタッフの安心や笑顔を支えるために、“選び取る力”を育てていきましょう。

「うちの事業所ではどうやって優先順位を共有すればいいのか?」
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