福祉用具の仕事を始めるなら「介護保険の仕組み」と「商品知識」から

介護経営

はじめに

この記事を読んでくださって、ありがとうございます。
今回は、福祉用具事業を始める際に「最初に学ぶべきことは何か?」というテーマでお届けします。

新人スタッフの育成や、新たに事業所を立ち上げた際に共通する悩み。
「何から教えるべきか」「何を勉強してもらえばいいのか」
これは現場で日々感じる課題でもあります。

私自身が現場で新人を迎えたときに必ず伝える、2つの大事なポイントをご紹介します。


① まずは「介護保険のお金の流れ」を理解する

福祉用具の提供は、介護保険制度のもとに成り立っています。
つまり、お金の流れを理解せずに現場に出ると、対応や提案がちぐはぐになってしまいます。

  • 利用者の自己負担は何割か?
  • レンタル事業所に入ってくる報酬は誰がどう支払っているのか?
  • ケアマネジャーとの連携で何を意識すべきか?

こうした流れを把握していないと、発言や対応の一つひとつにズレが生じ、信頼を損なうことにもなりかねません。

「誰に配慮し、誰のために動くのか」
これを理解するためにも、まずは制度とお金の仕組みを押さえることが最初の一歩です。


② 次に「商品知識(カタログ)」を頭に入れる

現場に出れば「プロ」としての対応が求められます。
ケアマネジャーやご家族に「おすすめの福祉用具は?」と聞かれたときに、
「調べて後ほど折り返します」だけでは、信頼関係の構築は難しいです。

そのために必要なのが、カタログを通じた商品知識の習得です。

たとえば、歩行器であれば以下の視点で選べるようにしておくことが大切です:

  • 軽さ、大きさ、折りたたみやすさ
  • 利用者の体格や歩行状態に合わせた選択
  • 同じカテゴリ内での特徴比較(最軽量、安定性、サイズ調整の可否)

商品の特徴を把握していることで、相手にフィットする提案ができます。
これは「営業力」ではなく「準備力」による信頼構築です。


商品は一夜漬けでは覚えられない。だからこそ“毎日カタログを眺める”

福祉用具の種類は非常に多いため、最初からすべてを暗記するのは現実的ではありません。
ですが、**“毎日少しずつカタログを眺める”**という習慣が、最終的に知識の厚みを作っていきます。

この継続的な積み重ねが、「頼られる存在」になる土台です。


おわりに|信頼は、知識と経験の積み重ねから

どんな業種でも同じかもしれませんが、福祉用具の世界では特に、
「目の前の人にとってベストな提案ができるかどうか」が価値に直結します。

そのために必要な基本が、「介護保険の仕組み」と「商品知識」。

これから福祉用具事業を始める方、スタッフ教育に関わる方にとって、
この記事が少しでもヒントになれば幸いです。


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  • 「新人にどの順番で教えればいいかわからない」
  • 「商品知識をどうやって効率的に覚えさせれば?」

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