介護の現場では、毎年のように新入社員や若手スタッフが入ってきます。人手不足が深刻化する今、新しく来てくれるスタッフはまさに“宝”のような存在です。
ですが、「新人教育」に頭を悩ませる管理者やリーダーも多いのではないでしょうか。
「伝えたいことが多すぎて、教えるのも一苦労」
「注意するたびに、相手のやる気が下がっていく気がする…」
そんなジレンマ、実は私たちの現場でもありました。
「教えることが多すぎる」問題をどうするか?
たとえば、うちの施設でも
- あいさつの仕方
- 電話応対の基本
- ヒヤリ・ハット報告の流れ
- おむつ交換や食事介助の基本姿勢
- ご家族への声かけのポイント
など、基本だけど大事なことが山のようにあります。
これを毎回、上司や先輩スタッフが個別で伝えていくのは、正直なところ大きな労力です。
しかも、人によって伝え方が違うと、相手には「どれが正解?」と混乱を与えることにもつながります。
“伝え方”次第で、モチベーションが大きく変わる
新人に何度も注意してしまうと、「また怒られた…」とネガティブに捉えられることもあります。
最悪の場合、それが「パワハラ」と受け取られてしまう可能性もゼロではありません。
介護業界はチームワークが命。だからこそ、「正しく伝える」ことと「相手が前向きに受け取れる」工夫が両立していないと、チーム全体の雰囲気が崩れてしまいます。
解決策は「ルールの仕組み化」と「動画活用」
そこで私たちが実際に取り組んでいるのが、以下の2つの仕組みです。
① ルールやマナーを“紙にまとめておく”
たとえば、こんな内容を小冊子にまとめています。
- 出勤時の第一声はこうしよう
- 電話応対は3コール以内、名乗り方の例
- 利用者さんとの距離感や言葉遣いのポイント
どれも小さなことですが、現場では非常に重要。これらを都度口で伝えるのではなく、「まずはこれを読んでおいてください」と渡すことで、教育のベースが整います。
② 動画で“動き”や“言い方”も伝える
たとえば、入浴介助や食事介助、車いす移乗の場面などは、言葉だけでは伝えきれない部分もあります。
私たちは実際にスマホで簡単な動画を撮り、共有しています。こうすれば、誰が教えても内容がブレませんし、スタッフがあとから見返すこともできます。
YouTubeなどで既に公開されている介護系動画を活用するのも一つの方法です。
AI活用で“伝える工数”を減らすことも可能
最近では、ChatGPTのようなAIを活用して、「施設内ルールの原案を一緒に考える」「マニュアルの構成を整理する」といったこともできます。
教育資料づくりに慣れていない方でも、AIの力を借りることでスムーズに内容を整えることができます。
忙しい管理者こそ、こうしたツールを味方にすることで、“仕組み化”が一気に進みます。
まとめ:仕組みと工夫で、誰もが育つ環境を
新人教育においては、「どれだけうまく教えるか」ではなく、「どれだけブレずに伝えられる仕組みをつくるか」がカギです。
私たちのような中小の事業所でも、紙・動画・AIの力をうまく活用することで、新しいスタッフを気持ちよく育てられる環境を整えることができます。
「紙のルールブック、何から書けばいい?」
「動画マニュアルって、どうやって撮っているの?」
「うちの施設にも活かせる具体例が欲しい!」
など、実践に向けてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
✅ 個別無料相談はこちら → https://forms.gle/SEHLRDBEjQq4mZYF7
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(例:「挨拶やマナーの伝え方、どうしてますか?」「動画マニュアルのテンプレートありますか?」なども大歓迎!)
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