介護保険のお金の計算方法|初心者向けにわかりやすく解説

介護経営

1. 介護保険のお金の計算方法を理解しよう!

介護事業を始めるにあたって、最初に理解しておくべきなのが 「介護保険のお金の計算方法」 です。
特に、介護業界初心者の方にとっては、独特の 「単位数」「限度額」 という概念がわかりづらいかもしれません。

本記事では、これから介護事業を始める方に向けて、

  • 介護保険の単位数の仕組み
  • 限度額の考え方
  • 介護サービスの費用計算

について、わかりやすく解説します。


2. 介護保険の基本:単位数とは?

介護保険では、サービスの価格を 「円」 ではなく 「単位数」 で表します。
1単位 = 約10円(※地域によって若干の変動あり)

例えば、100単位のサービスを提供した場合
100単位 × 10円 = 1,000円

さらに、利用者の自己負担が 1割負担 の場合、
1,000円 × 10% = 100円(自己負担額)

このように、介護保険では 単位数を基準に金額を計算 します。


3. 介護認定と限度額の考え方

3-1. 介護認定の種類

介護サービスを利用するには、市役所で「介護認定」を受ける必要があります。
介護認定には 7つの区分 があり、それぞれ上限額(限度額)が決まっています。

介護保険サービスを利用する際、要介護度に応じて設定されている「支給限度額」を理解することが重要です。​この限度額は、利用者が1か月に利用できる介護サービスの上限を示しており、要介護度によって異なります。​

以下に、要介護度別の1か月あたりの支給限度額をまとめます。​

  • 要支援1: 5,032単位​
  • 要支援2: 10,531単位
  • 要介護1: 16,765単位​
  • 要介護2: 19,705単位​
  • 要介護3: 27,048単位​
  • 要介護4: 30,938単位​
  • 要介護5: 36,217単位​

これらの単位数は、地域ごとの「地域区分」により1単位あたりの金額が異なるため、実際の金額は各地域の単位数単価を確認する必要があります。​

例えば、1単位が10円の場合、要介護1の方の支給限度額は16,765単位×10円=167,650円となります。​このうち、利用者の自己負担が1割の場合、16,765円が自己負担額となり、残りの150,885円が介護保険からの給付となります。​

支給限度額を超えてサービスを利用する場合、超過分は全額自己負担となるため、ケアマネージャーと相談しながら計画的にサービスを利用することが大切です。​

また、地域やサービス内容によっては、加算や減算が適用される場合があります。​最新の情報や詳細については、各自治体の介護保険窓口や担当のケアマネージャーに確認することをお勧めします。

この限度額の範囲内であれば、 9割は介護保険から給付 され、利用者は 1割の自己負担 でサービスを利用できます。

例えば、要介護2の方が 1ヶ月に150,000円分のサービス を利用した場合、

  • 介護保険負担(9割)→ 135,000円
  • 利用者の自己負担(1割)→ 15,000円

このような形で計算されます。


4. 介護サービスの費用計算の流れ

介護事業所がサービスを提供する際には、次のような流れで計算します。

4-1. 具体例:訪問介護の場合

訪問介護(30分) の単位数が 250単位 の場合、

  • 250単位 × 10円 = 2,500円
  • 1割負担の利用者の場合、自己負担額は 250円

1ヶ月に 訪問介護(30分)を8回 利用すると、

  • 250単位 × 8回 = 2,000単位(20,000円)
  • 自己負担額(1割)= 2,000円

このように、サービス単位数を掛け合わせて計算していきます。


5. まとめ

✅ 介護保険は 単位数 × 10円 で計算される
✅ 介護認定によって 限度額 が決まり、その範囲内でサービスを利用
自己負担額は基本的に1割(条件によって2割・3割もあり)
✅ 介護事業を始める方は、この計算方法をしっかり理解しておく

介護事業を運営する上で、正しいお金の計算方法を理解することは 経営の安定 にも サービスの適正価格設定 にもつながります。ぜひ、今回の内容を参考にしてみてください。

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