「どうやって若い子たちを育てていけばいいのか」に、正解はまだ出ていません。
いつもお読みいただきありがとうございます。
今日は「介護業界の経営戦略」や「収益構造の話」ではなく、僕自身がいまも答えを見つけられていない、若手職員への指導と向き合い方について、リアルな現場の声を共有させてください。
僕のもとには、いまも元気に働いてくれている20代の後輩がいます。とてもありがたい存在です。でも正直、彼らとどう接していけばいいのか、日々悩んでいます。
なぜなら、注意してもリアクションが薄く、「本当に伝わっているのかな?」と不安になることがよくあるからです。真剣に伝えても、反応がない。無視されているわけではないけど、返事や表情が乏しいと、上司としてはどう受け止めればいいのか困ってしまいます。
昔と今の価値観の違いに戸惑う
僕が20代だった頃は、ミスをすれば先輩たちから徹底的に指摘されていました。言い方もキツくて、時には納得できない内容もありましたが、「成長のためだ」と自分に言い聞かせて、食らいついていった記憶があります。
でも、今の若い世代に同じような指導をすると、すぐに「辞めたい」と感じてしまうこともあるようです。一つ一つ丁寧に指摘しているだけなのに、それが“否定された”と捉えられてしまう。僕たちが当たり前だと思っていた「成長のための指導」が、今ではモチベーションを下げる原因になってしまう。
時代が変わったんだと頭では理解していても、現場での実感としては、やっぱり難しさを感じます。
伝えるときに意識していること
そんななかで、僕なりに意識していることがあります。
それは、「今、なぜ自分がこの話をしているのか」を、きちんと伝えることです。
「ダメだからダメ」「こうしてと言ったからやって」ではなく、 「なぜそうする必要があるのか」「なぜ今この話をするのか」を、自分の気持ちも含めて伝えるようにしています。
さらに、管理者の中だけで共有したことも、現場の職員にもきちんと伝えるようにしています。 上だけで完結するのではなく、スタッフ全員に情報と想いを共有する。そうすることで、同じスタンスで現場に立ってもらうための土台ができると思っています。
たとえば、ある場面で「高齢者への対応をこう変えよう」と決めた時も、その背景や意図、なぜそう考えるに至ったのかをしっかり説明することで、後輩も納得して動いてくれるようになりました。
若手との関係づくりは“育てる”より“共に育つ”感覚で
「指導する」「教育する」と構えてしまうと、どうしても上下関係が強く出てしまいます。でも、僕たち自身もまだまだ未完成ですし、今の時代に合った接し方を模索している段階です。
だからこそ、「共に育つ」という感覚でいることが、今は一番しっくりくるのかもしれません。
うまくいかないことも多いです。言いたいことが言えない日もあります。それでも、少しずつでも“伝わった”と感じる瞬間があると、「ああ、続けてきてよかった」と思えます。
今、後輩への指導に悩んでいるすべての上司やリーダーの皆さん、きっと同じような葛藤を抱えていると思います。
正解はないかもしれません。
でも、“悩みながらも向き合おうとしている”その姿勢こそが、何より大事だと信じています。
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