スタッフの育成において、「正解はわかっているのに行き着けない」という場面に出会ったことはありませんか?
先日、現場であるスタッフから質問を受けました。
僕の中ではすでに答えは見えていたのですが、あえてすぐに伝えず、本人に考えてもらうようにしました。
少しずつヒントを与えながら進めていったのですが、結局、問題解決には至らず…。
「どこで悩んでいるのか?」を聞いてみて、あることに気づきました。
「何を悩めばいいのか」がわかっていない
そのスタッフは、例えるなら「2たす3=5」という答えがわかっているにもかかわらず、
「この3って何?」と、問題の要素自体が把握できていない状態だったのです。
つまり、最終的な正解には納得しているのに、そこへ至るために何を考えるべきなのかが見えていない。
これは現場だけでなく、会議や事務処理、チーム連携などあらゆる場面で起こりうることです。
答えがあるなら「逆算」して考えさせる
僕がその時にスタッフへ伝えたのは、
**「正解から逆算して考える」**という思考方法でした。
- こうしたい(答え)
↓ - そのために何が必要?
↓ - それをするには何を準備すべき?
↓ - さらにその前には?
このように逆から一歩ずつ辿っていくことで、
自分が「今、どの位置に立っていて、何を考えるべきか」が見えるようになります。
上司やリーダーができることは「問いを与える」こと
この時大事なのは、すぐに答えを教えないことです。
考える力を育てるには、適切な問題提起(問い)を少しずつ与える必要があります。
スタッフが悩んでいるようなら、そのまま放っておくのではなく、
「この部分ってどう思う?」と具体的な部分に焦点を当てて問いかけてみてください。
焦らず、段階的に考える道筋をつくることで、
スタッフ自身が答えにたどり着くプロセスを学んでいきます。
まとめ:逆算思考で“自ら考える力”を育てよう
介護現場において、マニュアルやルールだけでは解決できない場面は多々あります。
だからこそ、スタッフ自身が「考えられる」ことがとても大事です。
今回のような逆算思考を育てていくことは、
スタッフの成長だけでなく、チーム全体の問題解決力を底上げする大きなヒントになります。
「うちの現場ではどう応用できるだろう?」
「具体的にどんな問いかけが効果的?」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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