まずはこの記事をご覧いただきありがとうございます。
これからデイサービスを始めようとしている方にとって、まず悩むのが「1日型にするか、半日型にするか」という問題ではないでしょうか。
私自身、これまで現場で両方のタイプに関わる機会がありましたが、今回の記事では**「半日型」の強みにフォーカスして**、特に「稼働率」や「経営効率」という観点から解説したいと思います。
■1日型と半日型、どう違う?
まず、それぞれの基本的な特徴を整理してみましょう。
種類 | 提供時間 | 主なサービス内容 | 利用者の過ごし方 |
---|---|---|---|
1日型 | 約6〜7時間(例:9:00〜16:00) | 入浴・食事・レクリエーション・機能訓練など | 朝から夕方まで滞在 |
半日型 | 約3〜4時間(午前・午後の2部制) | 主にリハビリや機能訓練に特化 | 短時間で集中したプログラム |
このように、滞在時間とサービス構成に違いがあり、それに伴って運営方法や収益構造も大きく異なってきます。
■半日型の最大の武器は「稼働率の高さ」
半日型のもっとも大きな利点は、**1日2回の利用枠を設定できることによる“回転率の良さ”**です。
たとえば、1日型で定員10人の場合、1日10人までしか利用できません。
しかし半日型なら午前10人・午後10人と、理論上は倍の20人を受け入れることが可能です。
このように、「同じ物理的スペースを2回転させられる」ことによって、限られた設備や人材で収益性を高めることができます。
また、短時間利用のため、送迎の距離を絞ってピストン運行にする工夫や、スタッフ配置を効率化する動きも取りやすくなります。
■立ち上げ時に“半日型”が向いている理由
これからデイサービスを立ち上げる方にとって、初期投資や人員確保の課題は大きいはずです。
そうした中で、半日型は次のような点で導入しやすさがあります。
- 設備投資が抑えられる(入浴設備や厨房を省略するケースも)
- 少人数のスタッフで対応可能
- 送迎圏を絞り、地域密着型に特化しやすい
- 特化型(リハビリ・認知症・個別支援)として差別化できる
これらは、**“小さく始めて大きく育てる”**という戦略にもマッチします。
■半日型の運営上の工夫と注意点
もちろん、良いことばかりではありません。
半日型には以下のような運営上の課題があります。
- 午前・午後で2回送迎が必要になる
- 利用者の入れ替えに合わせたタイムマネジメントが求められる
- 短時間で成果が見えるプログラム構成の工夫が必要
ただし、これらを事前に設計できれば大きな武器になります。
私が関わった半日型の施設では、タイムテーブルの標準化と送迎ルートの固定化によって、効率的な運営を実現していました。
現場の知恵と工夫が、半日型の可能性をぐっと広げてくれます。
■結論:サービス設計の「目的」と「地域ニーズ」から考える
最終的には「どちらが優れている」ということではなく、自分たちの届けたい価値や、地域のニーズに合ったかたちを選ぶことが重要です。
とはいえ、これから始める方にとっては、
- 運営の柔軟性
- 収益性のポテンシャル
- 差別化のしやすさ
という点で、半日型は非常に魅力的な選択肢になり得ます。
「自分の地域に合う形はどちらなのか?」
「小規模でもしっかり利益を出す方法はあるのか?」
そんな疑問がある方は、お気軽にご相談ください。
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