いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は、福祉用具事業所として日々現場に向き合う中で実感した、「ケアマネジャーとの信頼関係を築くための“先回りの工夫”」について、具体的な事例を交えてお話しします。
現場でよくある「グレーな住宅改修」の相談
ご利用者やそのご家族から、よくこんなご相談を受けます。
「玄関の段差がきついから、解消できないかな?」
「ここの壁に手すりをつけられませんか?」
こうした要望は、私たち福祉用具業者にとっては日常的なものです。
しかし一方で、介護保険制度における住宅改修には明確な基準や制限があり、すぐに「できます」とは言えないケースも少なくありません。
このような場合、通常はケアマネジャーに相談し、判断を仰ぐ流れになるでしょう。
ケアマネも困る“グレーな判断”
ところが、こうした「微妙なラインの工事」は、ケアマネジャーにとっても判断が難しい。
実際には多くの場合、ケアマネジャーが自治体(市役所)に確認をとり、その可否を確認するという流れになります。
しかし、このプロセスはケアマネさんにとっても時間的・心理的な負担になることがあります。
特に案件が重なっている繁忙期などは、後回しになってしまうリスクも。
業者ができる「先回り対応」で信頼を得る
そこで私たちが実践しているのが、業者側で先に市役所に問い合わせて判断をもらうという方法です。
ご利用者から相談があった時点で、内容が微妙だと感じた場合は、
「こういう内容の工事で、このような身体状況の方なんですが…」と、具体的な条件を整理して市役所に直接確認します。
この段階でOK/NGの判断を自治体からもらっておけば、
ケアマネジャーには「市役所に確認したところ、許可が下りるとのことでした」と、結果を添えて伝えるだけで済みます。
このひと手間が、ケアマネジャーの判断時間を短縮し、安心して業務を進められる要因になります。
「信頼の貯金」ができると、次の相談にもつながる
このように、ただ相談を受けて動くだけでなく、先を読んで行動し、相手の業務を軽減していくことで、「この人は頼れる」「任せられる」という信頼を積み重ねることができます。
そして一度そうした関係ができると、ケアマネジャー側からも積極的にご相談いただけるようになり、結果として自事業所の実績にもつながっていきます。
今後の関係性のカギは「相手視点での工夫」
このような“先回り”の対応は、ほんの小さな工夫に見えるかもしれませんが、
現場の信頼関係を育て、継続的な関係性を築くうえで大きな意味を持ちます。
現場での業務を円滑にし、関係者全体のストレスを軽減する――。
これが、これからの福祉用具事業所に求められる姿の一つだと考えています。
こういった具体事例、実は他にもたくさんあります。
「うちの現場ではどう活かせるだろう?」と気になった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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(「自治体への確認ってどう進めるべき?」など、現場の相談も大歓迎です)
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