職場で「若い子たちとどう関わればいいのか悩んでいます」という相談を受けることが増えてきました。特に介護業界では、Z世代(1990年代後半~2010年頃生まれ)の若手スタッフが増え、世代間ギャップに戸惑う中堅職員やリーダーの姿もよく見かけます。
例えば――
- 何も自分から提案してこない
- 少しでも不明点があるとすぐに全部聞いてくる
- 言われたことはやるけど、それ以上の動きがない
こうした“受け身”な姿勢に、「どうすれば主体的に動いてくれるのか」とモヤモヤしている方も多いのではないでしょうか。
でも実は、そんな若手スタッフとより良い関係を築くための第一歩は、とてもシンプルです。
「意見を言う部下」は、実はとても貴重
部下が自分の考えをもって「こうしてみてはどうでしょうか」と提案してくれることは、実はとてもありがたいことです。
なぜなら、現場での提案には「自分もこの職場をより良くしたい」という意志が含まれているからです。
しかし、そこで注意したいのがこちら側の反応です。
もし、せっかくの提案に対して「いや、それは無理」と即座に否定してしまったら――。その部下は二度と提案してこないかもしれません。
Z世代は“共感”や“承認”を重視する世代でもあります。だからこそ、提案の内容に関係なく、まずはこう伝えてください。
「提案してくれてありがとう」
この一言があるかないかで、相手の受け取り方は大きく変わります。
「ありがとう」が職場の空気を変える
これは仕事に限ったことではありません。たとえば、私自身が昔先輩に教えてもらったエピソードがあります。
ある日、先輩から「今日飲みに行かないか」と誘われたとき。普通なら「今日は予定があって無理です」と断るところを、私はまずこう返しました。
「ありがとうございます。でも今日は予定が入っていて…」
最初に「ありがとうございます」と言うだけで、相手は「誘ってよかった」と思ってくれます。これは、次につながる関係性を築くうえで非常に重要な一言です。
職場でも同じです。
相手が何かを言ってきたとき、何かを提案してくれたとき、その最初のリアクションとして「ありがとう」と返す。このシンプルな行動が、信頼関係をつくる土台になります。
若手育成のヒントは「反応」にある
現場で「うちのスタッフは自分で考えない」と感じたら、まずは自分がどんな反応をしているかを振り返ってみてください。
・意見に対して否定から入っていないか?
・提案の良し悪しに関係なく、まず感謝を伝えているか?
・ちょっとした言動に承認やリアクションを返しているか?
Z世代が求めているのは、「自分の声をちゃんと聞いてくれる環境」です。だからこそ、受け入れる姿勢や感謝の言葉が、相手の主体性を引き出す鍵になります。
最後に
「言ってくれれば対応するのに」「指示がなければ動かない」と思っているだけでは、いつまでもギャップは埋まりません。
まずはこちらから、コミュニケーションの“温度”を変えてみる。その第一歩として、「ありがとう」を習慣にしてみませんか?
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